虫歯治療で隣の歯を削らない為に
歯と歯の間の治療はどうしているのか?
歯の間の虫歯
歯の間にできてしまった虫歯を、歯科医師はどうやって治療しているか気になりませんか?
約1.5cmの幅の歯。この歯と歯の間に、できてしまった虫歯の治療法を紹介します。
もし、誤って隣りの歯を削ってしまったら・・・
どこに虫歯があるか?

こちらの歯のどこに虫歯があるか分かりますか?
一見すると、虫歯の様子は伺えません。
しかし、レントゲンを撮ると虫歯が判明します。

赤丸部分の黒い箇所が虫歯です。
虫歯ができると、歯が溶けてしまいます。
レントゲンを撮って黒く写るところが虫歯です。

茶色く見えている所が虫歯になっています。
歯と歯の間の虫歯は、目で見えません。
レントゲン診断がとても大事です。
隣の歯と接した部分を、守る為に

歯と歯の間の虫歯をドリルで削ります。
この時、一番大事な事は「隣の歯を傷つけない事」です。
その為に、山内歯科では隣りの歯を守る「メタルガード」を使っております。

歯と歯の間に、ステンレスの保護バリアを使います。
こうすることで、隣の歯を切削器具から守ることができます。
もしこの器具が使用されていないと、大事な歯が削られてダメージを受けてしまいますので、要注意です。

隣の歯を傷つけずに、虫歯のみを除去しました。
健康な歯を削らず、虫歯だけを削ることで、歯の寿命を延ばします。

防湿をする為に、ラバーダムを装置します。
しっかりと30秒間、次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。
有機物に対して、有効な方法です。
刺激性が強い薬剤の為、ラバーダムを装着しての使用を推奨します。
治療精度を上げる為に、無菌処置とラバーダムはかかせません。

ダイレクトボンディングで修復
今回使用した充填材料はトクヤマデンタルの「オムニクロマ」です。

通常は、歯の色に合わせて色調を選択して詰める必要があります。
しかし、オムニクロマは特殊なフィラーを配合しており、フィラーを形成する微細構造が発する赤色~黄色の構造色が窩洞の色と混ざります。
その結果、歯の色調に同化し、自然な色調になります。
2020年の歯科業界では話題の材料です。
とても自然な感じで歯に馴染んでいます。
きれいに磨いたら、即日で治療終了です。
年齢・性別 | 25歳 女性 |
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治療費 | 38,500円(税込) |
治療期間 | 1日 |
治療回数 | 1回 |
リスク・注意点 | 疼痛、咬合痛、冷水痛、外科処置を伴う場合は腫脹や出血などを生じる事があります。 |
歯科医師 山内敬士