こどもの矯正をもっと詳しく！小児矯正のメリットとデメリット

「小児矯正をして何が変わるの？」と疑問に感じていませんか？

小児矯正は、永久歯をきれいに並べるための前準備の治療で、成人矯正ではできない顎の骨を広げたり、唇や舌の癖を直す効果も期待できます。しかし、残念ながらデメリットも存在し、知らないまま始めてしまうとトラブルにつながる可能性があるためおすすめできません。

今回は、小児矯正のメリットとデメリットについてまとめました。小児矯正をご検討中の方は、ぜひご参考ください。

納得のいく治療にするために知っておこう

小児矯正は、成人矯正とは目的が異なります。

認識違いが起こりやすい治療だからこそ、事前のカウンセリングが非常に重要です。

納得のいく治療にするためにも、小児矯正のメリットとデメリットの両方を正しく把握することからはじめましょう。

小児矯正のメリット

小児矯正は、乳歯の歯並びを良くするためのものではなく、永久歯が自然ときれいに並ぶように誘導することが目的です。

また、顎の骨や筋肉の成長の手助けをする効果もあります。

１. 永久歯の抜歯のリスクを下げることができる

骨が柔らかい成長期に顎を広げることで、永久歯が並ぶための十分なスペースが確保でき、成人矯正で歯を抜歯するリスクを下げられます。

成人矯正では健康な歯でも抜歯の対象となるため、リスクを下げられるだけでもメリットは十分あるといえるでしょう。

２. 顎の成長や筋肉のバランスを整えやすい

小児矯正には永久歯を誘導するだけでなく、顎の成長を促し、筋肉のバランスを整える効果が期待できます。

３. 成人矯正の治療期間が短くなる

成人矯正が必要ないほど歯がキレイに並ぶ可能性は、決して低くはありません。

仮に必要になっても、成人矯正の治療期間が短くなる傾向にあるため、お子様の負担は少ないといえるでしょう。

４. 成人矯正の治療費を安く抑えられる

成人矯正の治療期間が短くなれば、その分「総合的な治療費」を安く抑えることができます。

５. 唇や舌の癖の改善が期待できる

専用の装置を使うことで唇や舌の癖の改善が期待でき、発音障害や口呼吸防止につながります。

舌の癖は、永久歯の歯並びに大きく関係するため、早めに直しておくのがおすすめです。

６. 痛みを感じにくい

顎の骨が柔らかい分、痛みを感じにくい傾向にあります。

矯正治療に対するストレスは、成人矯正よりも少ないといえるでしょう。

小児矯正のデメリット

小児矯正はメリットが多い治療法ですが、残念ながらデメリットも存在します。

メリットとあわせて正しく把握しておきましょう。

１. 15歳前後まで経過を観察する必要がある

成長期におこなうため、良くも悪くもお口の中の変化がおこりやすい特徴があります。

安定するまでは経過を観察する必要があるため、治療期間が長くなるケースも少なくありません。

２. 一時的に見た目が悪くなることがある

生え変わりの時期に装置をつけることから、一時的に見た目が悪くなる傾向にあります。

小児矯正は、お子様にも十分に理解していただいたうえで始めますが、治療を前向きにつづけるためにはご家族の方のフォローも必要です。

３. 成人矯正が必要なくなるとは限らない

ときどき「小児矯正をすれば成人矯正が必要なくなる」とお考えの方がいますが、必ずしもそうとは限りません。残念ながら歯がきれいに並びきれない場合もあります。

成人矯正には治療費が別途必要です。

４. お子様の協力が必要

治療の大変さは、ご本人が一番感じるものです。

いくらご家族の方が小児矯正をさせたいと思っていても、ご本人が矯正治療に対してあまり前向きでなければ、おすすめはできません。

山内歯科多治見おとなこども矯正では、お子様が少しでも前向きに治療と向き合えるように、ご本人にも分かりやすい丁寧な説明を心がけております。小児矯正をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。

５. 虫歯の発症リスクが上がる

矯正中は装置をつけるためお手入れがしにくくなり、治療前よりも虫歯の発症リスクが上がる傾向にあります。

乳歯は永久歯より虫歯になりやすいため、注意しなければいけません。

山内歯科多治見おとなこども矯正では、ブラッシング指導にも力をいれております。仕上げみがきのご説明もおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。