インプラント治療は失ってしまった歯を取り戻す、唯一の素晴らしい治療法です。
多くの研究により、日々進歩しております。そのなかで「サージカルガイド」についてご紹介します。
インプラント治療の前には必ず、レントゲン写真を撮影し、インプラント治療をする為の、顎の骨の確認をします。
このレントゲン写真では、横からの骨の情報は分かるのですが、それ以外の骨の情報が全く分からないのです。
つまり、立体的な情報が分からないままで手術を進めることになります。
過去に東京の歯科医院で、下あごの側の血管を誤って切断してしまい、不幸にも患者さんがお亡くなりになった。というニュースが報道されました。
医科では一般的であったCTという、コンピューター断層撮影装置を使った三次元の立体診断が用いられるようになりました。
先ほどのレントゲンと比べて、数百倍のデータが読み取れるようになりました。今まで不可能であった骨の断面図の診査も可能になった事は、とても画期的でした。
CTにより、今までは分からなかった骨の情報が可視化され、より安全なインプラント治療へと進化したのです。
ただ、このCT装置は非常に高価な為、一般的な歯科医院では導入が難しいという欠点があります。
現状でも全国70、000医院の内、僅か10%の医院しか導入されておりません。
当院では2017年のリニューアル時より、KAVO製歯科用CTを導入しておりますので、ご安心ください。
歯科用CTの登場により、飛躍的に安全度が増したインプラント治療でしたが、次なる問題点がありました。
インプラント治療とは、フィクスチャーと呼ばれるネジを埋め込む手術をおこないます。
フリーハンド治療と呼ばれ、術前にCTで計画した位置へ、歯科医師が経験を基に埋め込みます。
ただ、この治療は「人の手」によって行われます。
よって、必ず、数ミリの〜最大数センチの”ブレ“がおこります。
インプラントを長持ちさせるには、このブレを最小限に抑える必要があります。
CTを撮影し、コンピューターで分析をした最良の結果通りに、インプラント手術を進める為に、工業用のCADCAMを歯科用に応用したサージカルガイドが開発されました。
コンピューターでインプラントの位置を計画し、そのデータを3Dプリンター(立体プリンター)でマウスピースを作る技術です。
まずは、CTを撮影しシュミレーションソフトで分析します。
歯型に合ったマウスピースにコンピューターで計画した位置に、誤差なく穴を製作します。
穴とドリルは同じ大きさの為、穴にドリルを入れると、計画通りの位置にインプラントを入れる事できます。
実際の当院でのインプラント症例です。
歯が割れてしまい、両隣の歯が健康な歯でしたので、ブリッジ治療は勿体ないです。
入れ歯は見た目、異物感、手入れの不便さがある為、インプラント治療を希望されました。
CTを撮影し、コンピュータでインプラントの位置を計画します。
この時、上の歯との噛み合わせを慎重に検討します。
サージカルガイドはこの計画が全てですので、これまでの経験を十分に生かします。
シュミレーションと同じ位置にインプラントが入っています。
セラミックの歯でインプラントの差し歯を製作しました。
しっかりと噛めることで、他の大事な歯への負担もありません。
入れ歯やブリッジをせず、快適に食事をすることもできるようになります。
当院のインプラント治療であれば1本であれば、6分で手術することも可能です。
インプラント治療は13年の経験がありますので、安心してご相談下さい。
山内歯科・多治見おとなこども矯正
歯科医師 山内敬士