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矯正治療岐阜県多治見市の歯医者、山内歯科多治見おとなこども矯正
歯科医師 山内敬士です。
# 子どもの歯並びはいつ頃決まるのか?
子どもの歯並びについては、多くの親御さんが気になるポイントです。乳歯が生え始めてから永久歯への転換期にかけて、子どもの歯並びは大きく変化します。今回は、この歯並びについて知っておくべきポイントを掘り下げてお話しします。
## 目次
1. 子どもの歯並びの発達段階
2. 乳歯と永久歯の関係
3. 歯並びのチェックと矯正開始のタイミング
4. 予防策と家庭でできること
5. 矯正治療の種類と考慮すべき点
6. まとめ
## 1. 子どもの歯並びの発達段階
子どもの歯並びは、一般的には乳歯が生え始める生後6か月から初めて気になり始めることが多いです。乳歯は、通常3歳までに20本すべてが生えそろいます。この時期は、歯並びが比較的整っていることが多いですが、あごの成長に伴い変化が生じることもあります。
4歳から6歳頃になると、あごが成長してスペースが広がり、乳歯がぐらつき始め、永久歯に生え替わる準備が整います。歯並びが決まる時期としては、永久歯が生え揃う12歳から14歳頃が一般的です。しかし、あごの成長はさらに続くため、完全に確定するのは成長期が終了する18歳前後になります。
## 2. 乳歯と永久歯の関係
乳歯は、永久歯が生えるためのスペースを確保する役割があります。そのため、乳歯が健康で正しい位置にあることは、後々の永久歯の正しい配列に大きく影響します。乳歯が虫歯になって抜けると、そのスペースに隣接する乳歯や永久歯が移動し歯並びが乱れる可能性があります。
永久歯が生え始める6歳から7歳頃は、特に注意が必要です。最初に生える6歳臼歯は、噛み合わせを決定づける重要な歯ですので、この時期に歯科医のチェックを受けることが望ましいでしょう。むし歯にならないように、日々の歯磨きやフッ素塗布、食事についての配慮が必要です。
## 3. 歯並びのチェックと矯正開始のタイミング
子どもの歯並びが気になる場合は、幼児期から定期的に歯科医のチェックを受けることが重要です。一般的に、最初の矯正相談のおすすめ時期は、永久歯が生えそろう前後の7歳から8歳頃です。この時点であれば、多くのケースで簡単な矯正器具による治療を始められるため、将来的な大掛かりな矯正を防ぐことができる場合があります。
早期に問題が見つかった場合は、あごの成長を助けるためのマウスピースや部分的なブラケットを装着することもあります。これにより、将来の本格的な矯正が軽減される可能性があります。ただし、早期の矯正には、治療期間が長くなるというデメリットもあります。
## 4. 予防策と家庭でできること
歯並びを良好に保つためには、日常生活での心掛けが大切です。まず、栄養バランスを考慮した食事を心がけることが必要です。特にあごの発達を促すために、固いものをよく噛む習慣をつけることが大切です。また、指しゃぶりや舌の癖などは歯並びに影響を与えるため、早期に取り組んで改善することが重要です。
家庭での予防としては、毎日の歯磨きが基本となります。仕上げ磨きやフロスを使用した清掃を心掛けることで、むし歯や歯周病の予防にもつながります。さらに、歯科医での定期的なクリーニングやフッ素塗布も併せて検討することが望ましいです。
## 5. 矯正治療の種類と考慮すべき点
矯正治療には、ブラケット矯正やインビザラインなどの透明マウスピースなど、さまざまな方法があります。お子さまの歯の成長段階や生活スタイルに合わせて、適切な治療法を選択することが重要です。ブラケット矯正は、歯並びの問題が複雑な場合に適しており、治療期間は通常1年から3年程度掛かります。価格は治療の内容や期間によりますが、50万円から100万円ほどが一般的です。
一方、インビザラインは透明で目立たないため、見た目を気にするお子さまにも向いています。しかし、自己管理が必要であり、常時装着することが求められます。続けることができればほぼ同じ効果を得られますが、装着時間が不足すると治療期間が延長される可能性があります。
## 6. まとめ
子どもの歯並びの決定時期や予防についての理解は、将来の健康と美容に大きく影響を与えます。定期的な歯科医のチェックと日常的なケアを心がけ、早期に対応することで、多くの問題を未然に防ぐことが可能です。歯並びは子どもの健康に直結する問題ですので、親御さんも一緒にしっかりと取り組んでいきましょう。