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ブログ歯の豆知識

子どもの『歯』と『お口』を守ろう!幼少期から始める予防と小児矯正のススメ

こんにちは、岐阜県多治見市の山内歯科多治見おとなこども矯正、院長の山内敬士です。
今回は小児歯科の視点から、お子さんの健やかな歯と口の発達を守るために大切なポイントをお伝えします。

虫歯予防はもちろん、「お口ぽかん」などの何気ない癖が健康に及ぼす影響、そしてMRC筋機能矯正装置を用いた小児矯正の効果や早期開始のメリットについて、一緒に見ていきましょう。

子育て中の親御さんや教育関係の方々にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

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幼少期から始める虫歯予防の大切さ

お子さんの歯を虫歯から守るためには、乳歯の時期からの予防が何より重要です。
乳歯はいずれ生え変わるからと油断しがちですが、実は乳歯の健康状態がその後の永久歯の生え方や歯並びに大きく関わります。

例えば、乳歯が虫歯で早く抜けてしまうと隣の歯が移動して将来の歯並びや噛み合わせに影響することがあります。

逆に、幼い頃から正しい歯みがき習慣や定期検診の習慣を身につけておけば、予防の意識が自然と育ち、大人になっても自分の歯を大切に守り続ける力になります。

また、日本では「8020運動」(80歳で20本以上自分の歯を保とう)という目標がありますが、その土台も実は子どもの頃から作られているのです。
幼少期に「どうすれば虫歯にならないか?」を学び実践することで、生涯にわたって歯の健康を維持する習慣が身につきます。

具体的には、毎日の歯みがきを親子で取り組むこと、ダラダラとお菓子を食べず時間と量を決めること、そして定期的に歯科検診を受けることなど、一見小さな心がけが将来の大きな差につながります。

虫歯予防というと歯みがき粉やフッ素塗布など道具や施術に目が行きがちですが、最も大切なのは習慣づくりです。
幼い頃に身についた生活習慣は、そのまま大人になってからも続く傾向があります。

例えば、「甘いものを欲しがるときに際限なく与えてしまう」習慣が幼児期についてしまうと、大人になっても治しにくく、結果として虫歯のリスクが高まると指摘されています。
ですから、幼少期からの虫歯予防は単にその時期の虫歯を防ぐだけでなく、将来の歯の健康への投資でもあるのです。

親御さんにとって、お子さんの歯を守る第一歩は「興味を持たせること」かもしれません。
楽しく歯みがきができるように仕上げ磨きをしてあげたり、歯医者さんを怖がらずに通えるよう絵本や動画で雰囲気を伝えたりするのも良いでしょう。
歯科医院でフッ素塗布やシーラント(奥歯の溝をコーティングする処置)を受けるのも効果的です。

乳歯は虫歯になっても生え変わるとはいえ、その期間に培われた習慣は一生もの。ぜひ小さいうちから予防に取り組んでみてください。

「お口ぽかん」などの癖が及ぼす子どもの健康への影響

次に、お子さんの口腔習癖(こうくうしゅうへき)についてお話しします。
中でも最近よく話題にのぼるのが、ぼんやりしているときについ口が開いてしまう「お口ぽかん」という癖です。

実はある調査では子どもの約3人に1人が無意識に口を開けた状態、つまり『お口ぽかん』になっているとも言われています。
決して珍しいことではないのですが、「そのうち治るだろう」「まだ小さいから大丈夫」と放っておくと、歯並びや食べ方、話し方、さらには姿勢にまで悪影響が出ることがあります。

実際に、お口ぽかんの癖によって口で呼吸する習慣(口呼吸)が身についてしまうケースは少なくありません。
人間は本来、鼻で呼吸をするのが自然ですが、口呼吸に慣れてしまうと次のような問題が起こり得ます。

  • 虫歯や歯ぐきのトラブルが増える:
    口で呼吸すると常に口の中が乾燥します。唾液(だえき)の殺菌作用や自浄作用が弱まり、虫歯や歯肉炎など口の中の病気リスクが高まります。
  • 風邪をひきやすくなる:
    鼻呼吸では鼻毛や粘膜がフィルターの役割を果たし、菌やウイルスの侵入を防ぎます。しかし口呼吸だと外気が直接喉や肺に入るため、感染症にかかりやすくなります。
  • 発音が不明瞭になる:
    常に口が開いて舌が前方に突出している状態だと、「さ行」や「た行」など舌先を使う音がうまく発音できず、いわゆる舌足らずな話し方になりやすい傾向があります。
    お子さんの「滑舌が悪いかも?」と感じたとき、実は口呼吸が影響している場合もあるのです。
  • 姿勢にも影響が出る:
    口呼吸の子は前かがみ(猫背)になりがち、という話を聞いたことはありませんか?
    猫背になると気道が狭くなり胸や肺が圧迫されるため、呼吸が浅くなる傾向があります。
    この悪い姿勢と口呼吸は関連しており、悪循環に陥ることもあります。「お口ぽかん」の子は顎を引いた良い姿勢を保つのも難しく、全身の発育にも影響しかねません。

さらに、「お口ぽかん」は見た目にも変化を及ぼすことがあります。
幼児期から口が開きっぱなしの状態が続くと、顔つきにも特徴が現れる場合があります。

具体的には、鼻呼吸をしないことで上あごの成長が阻害され

鼻が低く見える、常に口元が緩んでいるため口元が前方に出て見える、下あごの発達が不十分で顎が引っ込んで見える――

といった顔貌上の変化です。
実際に3~5歳の未就学児でもお口ぽかんが見られ、そのような顔つきの変化が報告されているケースもあります。

以上のように、「たかが癖」と侮れないのがお口周りの習慣です。
特に口呼吸は口腔機能発達不全症といって、口の機能の発達が不十分な状態(食べ方や話し方に問題がある状態)を招くこともあります。
この状態が続くと歯並びの乱れ、発音の問題、食事の取りにくさ、そして慢性的な口呼吸など、お子さんの全身の発育にも影響しかねないと指摘されています。

ではどう対処すればいいの?
まず大切なのは原因を見極めることです。単に癖と言っても、裏には鼻づまり(アレルギー性鼻炎や扁桃肥大)があって鼻呼吸ができない場合もあります。

また、舌や口周りの筋力低下や指しゃぶりなど他の癖が影響している場合もあります。

原因によって対策は異なりますので、耳鼻科や小児歯科で相談してみましょう。
お子さん自身に「口を閉じなさい!」と言い聞かせるだけでは改善が難しいケースも多いです。
専門医による診察のもと、必要に応じてトレーニングや装置を使った治療(例えば後述する筋機能矯正など)で、自然と鼻呼吸ができる環境を整えてあげることが大切です。

親御さんとしては、「うちの子はいつも口をポカンと開けて…」とつい叱りたくなるかもしれません。

しかし、子ども自身も好きで開けているわけではなく、努力だけでは治せない場合もあることをぜひ知っておいてください。
まずは専門家に相談し、本質的な原因にアプローチすることで、お子さんのお口の機能を正常な発達へ導いてあげましょう。

出典:lion-dent-health.or.jp

MRC筋機能矯正装置を用いた小児矯正とは?

歯並びや噛み合わせに問題が出てくるのは、大人の矯正だけでなく子どもの頃からの対策が重要です。
最近注目されているのがMRC筋機能矯正(エムアールシーきんきのうきょうせい)と呼ばれる小児矯正の方法です。

MRCとはMyofunctional Research Co.というオーストラリア発祥の矯正システムで、簡単に言うと「取り外しのできるマウスピース型の矯正装置を使って、口の周りの筋肉機能を鍛えながら歯並びを整える治療法」です。

具体的な装置の名前としては、幼児〜小学生向けの「T4Kトレーナー」や「マイオブレース(Myobrace)」といった器具が代表的でしょう。
これらを夜間就寝時や日中1時間程度装着し、並行して舌や口唇のトレーニング(筋機能訓練)を行うことで、歯並びを悪くしている根本原因(口腔習癖や筋肉のアンバランス)に働きかけるのです。

従来の矯正治療と比べて、MRC矯正にはいくつか特徴的なメリットがあります。
まず対象年齢が比較的幼い時期から可能で、早ければ乳歯と永久歯が混在する 3~15歳くらいから始めることができます。

この時期に始めることで、お子さん本来の成長力を利用して顎の発達を正しい方向に促すため、将来的に歯を抜かなくても自然に綺麗な歯並びになる可能性を高めることができます。

実際、MRCシステムでは多くの場合抜歯やブラケット(ワイヤー)を使わずに、顎の成長と発育を正常化することを目指しています。

では、この筋機能矯正装置を使うと具体的に何が改善されるのでしょうか。MRCの代表的な装置であるT4Kを例に挙げると、次のような効果が報告されています。

  • 誤った口腔習癖の改善:
    舌の正しい位置づけ、鼻呼吸、正しい嚥下(のみこみ方)、口唇閉鎖などを装置とトレーニングで身につけさせ、歯並びを乱す原因を取り除きます。
  • 顎の発達促進と歯列拡大:
    筋機能装置は弱い力で持続的に働きかけ、上下の顎の成長発育を適正に導きます。
    その結果、将来永久歯がきちんと並ぶためのスペースを確保し、歯並び自体も改善していきます。
  • 鼻呼吸への誘導:
    口呼吸を鼻呼吸へ促すことも重要な目標です。
    装置を使って舌位や口周りの筋肉バランスを整えることで気道が広がり、自然と鼻呼吸がしやすくなります。
    鼻呼吸に変わると睡眠の質が向上し、日中の集中力アップにもつながるという報告もあります。
  • 正しい姿勢の確立: MRC矯正では全身のバランスにも着目しています。
    口や顎の機能が正常化すると、頭部の位置や姿勢も安定し、結果的に全身の正しい姿勢を促す効果も期待できます。
  • 美しい顔立ちの形成: 顎の成長方向が適正化され口の周囲の筋肉が正しく働くことで、将来的に横顔がきれいになる(例えば顎がしっかり発達し輪郭が整う)といった審美面でのメリットもあります。

このように、MRC筋機能矯正は「歯並び」だけでなく「口の機能全体」を改善するアプローチです。まさに歯並びの問題の原因から解決しようという発想であり、私たち歯科医師の間でも「できるだけ早期に根本原因に働きかけることで、従来の矯正治療より負担を軽減できる可能性がある」と期待されています。

もちろん、お子さん自身が装置を毎日しっかり使う協力が必要になるため、年齢や性格によって適応が限られる場合もあります。
また、すべてのケースでワイヤー矯正が不要になるわけではなく、MRCで土台を整えた後に将来的に追加の矯正治療が必要になることもあります。

しかし、「歯を動かす」前に「筋肉の使い方を治す」この方法は、小児矯正における新しい選択肢として注目されています。
お口ぽかんや指しゃぶりなど、先ほど述べたような癖が気になるお子さんには、一度ご相談いただく価値のある治療法です。

 

 

出典:myobrace.com myobrace.commyobrace.com

小児矯正は早期から取り組むことに意味がある

ここまで小児期の虫歯予防や口腔習癖の改善、小児矯正法の一つであるMRCについて見てきましたが、総じて言えるのは「歯並びの問題は早めの対処が吉」ということです。

では実際、小児矯正を早期に始めるメリットにはどんなものがあるでしょうか。いくつか代表的なポイントを挙げてみます。

  • 顎の成長をコントロールできる:
    成長期のお子さんは顎の骨が柔らかく発育途中です。
    このタイミングで矯正を行えば、顎の成長を正しい方向に誘導して将来の歯が並ぶスペースを確保できます。
    例えば、顎が小さく歯が重なり合って生えてしまう叢生(そうせい、デコボコの歯並び)の予防や、下顎が前に出る受け口(反対咬合)の改善も期待できます。
    お子さん本来の成長力を利用できるのは、小児矯正ならではの強みです。
  • 将来の抜歯リスクを減らせる:
    永久歯が生え揃ってからの本格矯正では、歯を抜かないとスペースが確保できず歯並びを整えられないケースがあります。
    しかし小児矯正で乳歯と永久歯が混在する時期に顎の成長を促しておくことで、永久歯が綺麗に並ぶスペースを確保し、将来的に抜歯せずに済む可能性が高まります。
    実際に早期治療により、「大人の矯正では抜歯が必要と言われたが、子どもの頃に拡大床や筋機能矯正をしたおかげで抜かずに済んだ」という例も少なくありません。
  • 噛み合わせの問題を早期解消:
    噛み合わせ(咬合)のズレを放置すると、将来顎関節症(あごの関節の不調)や消化不良など健康面への悪影響が出る恐れがあります。
    小児矯正によって早期に噛み合わせの問題を解決することで、こうした将来のリスクを軽減できます。
    正しい噛み合わせは食事の咀嚼・栄養摂取にも影響しますから、成長期の子どもにとってとても大事なポイントです。
  • 見た目や発音への良い影響:
    歯並びが悪いと、見た目のコンプレックスになるだけでなく発音に支障をきたすことがあります。
    例えば前歯にすき間があるとサ行が漏れる、受け口だとサ行やタ行が言いにくい、といった具合です。
    小児矯正を早めに始めることで、見た目の改善だけでなく話しやすさも向上し、お子さんの自信(自己肯定感)アップにもつながります
    実際、歯並びの改善後に笑顔が増えたり、人前で話すことに積極的になったお子さんも多いです。

以上のようなメリットから、小児矯正は「予防的矯正」とも言われます
将来起こりうる大掛かりな矯正治療や外科処置を未然に防ぎ、できるだけ自然な成長の中で問題を解決しようとする考え方です。

もちろん、お子さんの症例によって適切な開始時期は異なります。
歯科医師としては一般的に7~10歳ごろ(乳歯が抜け始め、前歯の永久歯が生え揃う頃)までに一度矯正の相談を受けていただけると安心かなと思います。
この時期は顎の成長が活発で、かつ悪習癖の影響も現れ始める時期なので、必要に応じて適切な介入がしやすいからです。

もしお子さんが以下のような様子を見せる場合、早めに小児矯正専門医に相談してみることをおすすめします。

  • 上下の前歯のかみ合わせが逆(受け口傾向)になっている
  • 前歯が大きく前方に突出している(いわゆる出っ歯)
  • 歯が重なって生えておりガタガタしている(叢生)
  • 指しゃぶりや舌を前に突き出す癖がなかなか治らない

こうした兆候があれば、成長に合わせた矯正治療で早期に改善できる可能性があります。
早期に適切な矯正治療を開始することで、結果的に中高生以降の本格矯正が簡略化できたり、より短期間・低コストで済んだりする場合もあります

悩むよりまずは専門家に相談し、最善のタイミングと方法を見極めてもらいましょう。

保育士が常駐する歯科医院で安心して治療を

小児歯科の話題から少しそれますが、最後に当院の取り組みについて少し紹介させてください。

小さなお子さんを持つ親御さんにとって、「子どもを連れて歯医者に行くのは大変」「治療中、子どもを見ていてくれる人がいなくて不安」という声をよく耳にします。
確かに、自分の治療中にお子さんが退屈して騒いだり、泣いてしまったりすると気が気でないですよね。
そんな不安を解消するため、当院では保育士が常駐し、無料の託児サービスを行っていますyamauchi220886.com

具体的には、ご予約時に託児希望とお伝えいただければ、来院時にキッズコーナーで保育士がお子様をお預かりします。

おもちゃや絵本のある楽しいキッズルームで、保育士やスタッフと遊んで待っていられるので、ママ・パパは安心して治療に集中できます。
治療が終わったら「ママ、ちゃんと待ってたよ!」と笑顔で迎えてくれるお子さんを見ると、親御さんもホッとするようです。

当院にはこのようにお子様連れでも気兼ねなく通院できる環境がありますので、小さなお子さんがいて歯医者を我慢していたお父さんお母さんも、ぜひ遠慮なくいらしてくださいね。

また、当院はバリアフリー設計でもありベビーカーや車椅子でもスムーズにお入りいただけます。
女性歯科医師も在籍しておりますので、怖がりなお子さんもリラックスして治療を受けられるよう配慮しています。

「親子で通える歯医者さん」として、地域の皆様にとって安心できる場所でありたいと考えています。

おわりに:将来の健康のために今できること

お子さんの歯と口の健康について、盛りだくさんの内容をお伝えしてきました。

大切なのは、今この時期からできることにコツコツ取り組むことです。

虫歯のない健康な歯を守る習慣づくり、「お口ぽかん」など悪い癖の早期発見と対策、必要に応じた小児矯正の検討、そして親御さん自身も安心して治療を受けられる環境づくり––どれもが将来のお子さんの笑顔に繋がっていきます。

子どもたちが成長していく中で、歯科は意外と重要な役割を担っています。

よく噛めること、美味しく食べられること、はっきり話せること、自信を持って笑えること。
それらを支えるのが健康な歯と正しい口の機能です。私たち歯科医師・スタッフ一同、お子さんの健やかな成長をお口の面から全力でサポートしていきたいと思っています。

お子さんのお口のことで気になることがあれば、些細なことでもお気軽にご相談ください。幼少期からの予防とケアで、大人になってもずっと自分の歯で過ごせるよう、一緒に取り組んでいきましょう。

皆様のご来院を心よりお待ちしております。一緒にお子さんの大切な歯を守っていきましょう!

 

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