「子供の歯並びが”ガタガタ”で心配です。これって遺伝ですか?」
実は、お子さんの歯並びが悪くなってしまったのは、遺伝以外の原因があります。しかも、小児矯正を早めに始めることで、ギラギラ目立つ針金(ワイヤー)を使わずに、マウスピース矯正で治療することができます。
実際に、山内歯科多治見おとなこども矯正で、針金(ワイヤー)を使わずに、約3年間でキレイに歯並びが治った10歳の女の子を紹介します。
今回のブログでは、3つのポイントをお伝えします。
1、子供の歯並びが悪くなる「大きな原因」
2、小児矯正はいつから始める?
3、成人矯正と小児矯正の違い
お子さんの歯並びで心配しているお父さん、お母さんに向け書きました。いつから始めるとよいのかな?どんな種類があるのかな?そんな悩みが解決できれば幸いです。
”きれいな歯並びは、両親から最高のプレゼント”是非、お子さんが歯並びで一生困らない様に、ご家族で小児矯正にチャレンジしてみて下さい。
ズバリ!お子さんの歯並びが、悪くなる原因をお伝えします。
1、口呼吸
2、舌の位置
幼少期に限れば、上記の2つが歯並びが悪くなる、大きな原因です。
歯の並ぶ位置は、専門用語で「バクシネーターメカニズム」と呼ばれる理論により決まる。と考えられています。
バクシネーターメカニズムとは、簡単にお伝えすると「唇の閉じる力」と「舌の押す力」の2つの力が拮抗する位置に、歯が並ぶというワケです。下記の図をご覧下さい。
くちびるの力+ほっぺの力が内側にかかる力です。反対に、ベロの力が外にかかる力です。これらの力がお互いに押し合いっこをすることで、歯はその場所に並びます。
舌の力が強かったり、舌を噛む癖があると「出っ歯」や「すきっ歯」や「開口(オープンバイト)」になります。
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唇の力が強すぎると「受け口」になります。
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鼻呼吸が上手にできていないと舌の位置が悪くなります。いわゆる「低位舌」になります。
<<関連情報>>子供の低位舌をマウスピース矯正で治しました
低位舌が改善されると、舌の力で歯の位置が理想的な位置へ、成長していきます。小児矯正で顎が広がる、顎を広げる。とよく言われているのはこれららの理由からです。
舌がスポットに着くことで、ベロの力で顎が大きく成長していきます。その結果、上顎が広がり、歯並びが理想的な状態に成長していくのです。
より詳しいメカニズムを学びたい歯科医師の先生は、フォレストワン社のセミナーをご受講下さい。ワンデーセミナーでたった5時間で明日から始められる小児機能矯正を学べます。
一宮かみあわせ歯科の野田和秀先生と共に、子供のマウスピース矯正を学びたい歯科医師の先生に向けて、セミナーで講義させて頂いております。お陰様で、毎回満員御礼の好評を頂いております。ご希望のお気軽に先生はご連絡下さい。
<<関連情報>>歯科医師向け小児機能矯正の講義をしました
よく小児矯正を検討されているお父さん、お母さんからご質問を頂くのが「いつから始めたらいいんでしょうか?」と相談されます。
結論をお伝えすると。私は「早ければ、早い方がよろしいです」とお答えしております。
小児矯正は先生によって、様々な考えがあります。中には、「小児矯正は意味がない」「もう少し待った方が良い」という意見があることも承知しております。
理由としては「成長の予測が難しいから」です。私達成人はこれ以上背が伸びることはありません。しかし、子供達は、成長期を通じて身長が伸びてきます。
成長期の間は、顎も成長します。その結果、噛み合わせも変化してきます。ですので、噛み合わせが変化しない時期、つまり成長期が終わった後に矯正治療をした方が良い、という考え方でです。
この場合の欠点は、成長期の顎の成長を逃してしまう。ということです。下の図をご覧下さい。
成長期に治療することで、顎の成長を最大限に利用することができます。実際に、小児矯正で顎の大きさが成長した10歳の女の子の症例を供覧いたします。
左右の画像を見比べてみて下さい。右の歯並びの方が、顎の大きさが大きくなっているのがお分り頂けます。この様に、小児矯正をすることで顎が大きく広がります。こちらの成長は、子供の成長期でしかできません。
さらには、顎の大きさが広がることで、口呼吸の改善にもつながります。実際に口呼吸が改善され、鼻呼吸になった10歳の男の子の気道の症例を供覧します。
右の画像の方が、気道(青い部分)が大きくなったのがお分り頂けると思います。鼻呼吸に改善されることで、気道も大きく成長していきます。着色なしのデータを見比べてみて下さい。
この様に、気道まで変化できるのは、子供の成長期にアプローチできる「小児機能矯正」の最大のベネフィトだと実感しております。
*多くのご要望を頂いておりますので、口呼吸についてもブログで取り上させて頂きます。今しばらくお待ち下さい(2022年6月現在)
それでは簡単に、小児矯正と成人矯正の違いを、図でまとめてみましょう。
小児矯正 | 成人矯正 | |
顎の成長 | ◎(可能) | ×(不可) |
抜歯の可能性 | 〇(少なくなる) | △(場合による) |
横顔の見た目 | 〇(きれいに) | △(若干の変化) |
顎のゆがみ | △(抑制可) | ×(抑制不可) |
治療期間 | ×(長期間) | 〇(短期間) |
トレーニング | 〇(必要) | △(効果あり) |
小児矯正の、最大の特徴は「顎の成長」を利用できることです。顎を広げることで、永久歯の抜歯の可能性を下げることが可能です。それにより、顔つきを美しくすることや、顎のゆがみを整えることも可能な場合があります。
さらには、口呼吸や低位舌が改善することで、発音の明瞭化や悪い癖を治すこともできます。
1、顎を成長させることがきる
2、口腔習癖の改善
3、顔つきの改善
成人矯正の特徴は「短期間」で終わることが多いです。これは何故かというと、成人の場合は、顎が成長しないからです。顎の大きさが変化しない為、元々の顎に歯を並べる事がゴールです。
しかし、小児矯正の場合は、顎の成長に合わせて歯並びを確認する必要が多いです。その為、噛み合わせが安定する「第二大臼歯(12歳臼歯)」が生えるまでチェックすることが基本です。
子供の歯と大人の歯が混じった、混合歯列期は「1期治療」と呼びます。大人の歯の矯正は「2期治療」と分類されます。
かつ、MFT(口腔筋機能両方)という、トレーニングをすることが大事です。矯正装置の力だけでなく、お子さん自身が口腔習癖を治すことで、口呼吸の改善、舌位を正しい位置に癖づけることで「子供自身の身体が持つ力」を最大限に生かします。
今回は、10歳の女の子をマウスピース矯正(プレオルソ)のみで治療しました。
2019年3月から2021年12月の約3年間の治療経過です。MFTのトレーニングとプレオルソの装着をしっかりと頑張ったことで、大変きれいな歯並びになりました。
針金(ワイヤー)頼らずに、お子さん自身の頑張りにより治りました。このことは、お子さん自身の成功体験に繋がり、自己肯定感の向上にも効果があると考えております。\099お67自分の頑張りによって、歯並びがどんどんきれいに治っていくのは、とても嬉しいですよね。
次回はこちらの矯正治療の解説をしていきます。
岐阜県多治見市や土岐市、瑞浪市、恵那市、可児市、中津川市で「ウチの子の歯並び大丈夫?」 「小児矯正っていつから始めるたらいいの?」とお困りの方は、お気軽に無料相談にお越し下さい。
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年齢・性別 | 10歳 女性 |
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治療費 | 70,000円 |
治療期間 | 33ヵ月 |
治療回数 | 33回 |
リスク・注意点 | 疼痛、咬合痛、冷水痛、外科処置を伴う場合は腫脹や出血などを生じる事があります。 |
山内歯科多治見おとなこども矯正
歯科医師 山内敬士