21歳の女性の方です。
「前歯の変色を治したいです。」とご相談を受けました。
数年前に治療を終了され、当初は問題がなかったそうですが、だんだんと治療した歯の色が黄ばんできてしまい、前歯を見せるのが辛い。とお悩みでした。
左上の前歯は神経を取り、プラスチック治療がしてありました。
プラスチックは吸水性がある為、徐々に劣化していきます。
神経を取った歯は、色も黒っぽくなってしまい、隣の歯と比べても、茶色く変色をしていました。
右上の前歯は「レジン前装冠」とよばれる、銀歯にプラスチックを焼き付けた被せが入っていました。
こちらも残念ながら、プラスチックが透明感がない為に、隣の歯と調和が得られていませんでした。
レントゲン撮影をすると、赤丸部に膿みが溜まっている事が判明しました。
根管治療が不十分な事が原因です。
放置しておくと、骨が吸収して溶けてしまいますので、再根管治療もおこないました。
適切な根管治療をしたことで、赤丸部の病変が消えました。
コロナルリーケージとよばれる、目に見えない隙間からバイ菌が入ってしまうので、要注意です。
セラミストと呼ばれる、被せを作る歯科技工士さんの中でも、特にセラミックを得意としているスペシャリストが、患者さんの要望を直接伺い製作をします。
全てがオーダーメイドですので、お一人おひとりの口元に調和したセラミックを熟練の手作業で焼いて作ります。
この時、歯の色はもちろんの事、歯茎との調和、口元とのバランス。全てを計算して「自分の歯と見分けがつかない歯」を理想としています。
セラミックは一つとして同じ物はありません。
歯科医師と歯科技工士の技術力が勝負です。
患者さんの歯磨きの徹底の協力もあり、とても満足頂ける仕上がりとなりました。
山内歯科多治見おとなこども矯正
歯科医師 山内敬士